絵本は自分で好きなものを購入することもできますが、サブスクを利用することで、新しい絵本に巡り合うことができるでしょう。この記事では、0歳向けの絵本のサブスクについてをご紹介します。
0歳向けの絵本とは
0歳はまだ字や物語を理解することができません。しかし、目と耳は生まれたばかりでもしっかりと機能しています。特に赤ちゃんの耳の発達はとても早く、生まれたばかりの新生児期からしっかりと音を聞きとることが可能です。目も最初は20〜30cmの距離でしか見えなかったり、色の識別も難しいですが、生後4ヶ月ほどになると奥行きの認識や色覚が発達し、絵本を楽しむことができるようになるでしょう。
0歳〜1歳までの期間は、赤ちゃんの脳にとってとても大切な時期でもあるため、目で見て耳で聞きいて得た情報を脳で整理できる絵本は、発達に大きな影響をもたらします。
そのため、0歳向けの絵本は「音」「色」「形」などに着目して選ぶと良いでしょう。
ここでは、0歳向けの絵本についてを詳しく解説していきます。
音を楽しむ絵本
さまざまな歌や楽器の音、効果音など耳からの情報を得ることができるタイプの絵本は、赤ちゃんの絵本デビューに最適です。
音を楽しむ絵本は、大きく分けて2つのジャンルがあります。
1つ目は、いろいろな音や歌が録音されており、ボタンを押しながら音を楽しむタイプの絵本です。このタイプの絵本は、大人が押して音を楽しむこともできますが、ボタンを自分で押すことができる生後半年位からは、自分でも楽しむことができるため、長い期間楽しむことができます。
2つ目は、効果音が中心になっている絵本です。「じゃあじゃあ」や「ニコニコ」などのオノマトペは、言葉の理解が難しい0歳児にとって感性や語感を養うとても大切なものになります。絵本の中には、大人には意味がわかりづらいものも多いですが、よくわからないと感じる絵本は、音から子供の想像力を鍛えることができ、発達の手助けをしてくれるでしょう。
色や形を楽しむ絵本
生後3〜5ヶ月になると視力が発達するので、目に見えるものに興味を示すようになります。また、大人の輪郭も認識ができるようになるため、丸い形に興味を示しやすくなると言われている時期です。
目がしっかりと見えてきていると感じたら、色や形を楽しむことができる絵本を選ぶとよいでしょう。淡い色や細かい柄は0歳児ではなかなか認識をすることができません。そのため、はっきりとした色でわかりやすい形が書いてある絵本を選ぶとよいでしょう。
なめても大丈夫なボードブックがおすすめ
0歳児は基本的に手に握ったものを、なんでも口に入れて確かめます。そのため、普通の絵本を口に入れてしまうと、破れてしまう可能性が高いです。破れた破片が口に残っていると、誤飲に繋がることもあるので、破れにくいボードブックなどを選ぶと安心できるでしょう。
ボードブックは厚紙でできた小型の絵本で、普通の絵本に比べると非常に頑丈なので、口に入れたり舐めたりしても、敗れる心配はありません。また、手に掴んだものを投げることもあるため、頑丈なボードブックにすることで、絵本が長持ちします。
0歳向け絵本を取り扱っている絵本サブスク7選
絵本のサブスクとは、料金を払うことで決められたサービスを定期的に受けることができるサービスです。絵本にもサブスクがあり、月齢に合った絵本を定期的に自宅に届けてくれたり、スマホやタブレット端末を使って好きな時間に絵本を読むことができます。
0歳の赤ちゃんにタブレットを見せるのは少し躊躇いがある……という人も多いでしょう。そこで、ここでは、絵本を取り扱っているサブスクを7選ご紹介していきます。
サービス名 | 月額料金 | 配本数 | 対象年齢 | 送料 | メリット・特徴 |
絵本クラブ | 月額料金はセレクトされている絵本の種類などによって変わる。高くても4,000円くらい | 月に2~3冊 | 0~6年生 | 594円 | 要らなくなった絵本を引き取ってくれる! |
福音館こどものとも | 月額440円 | 月1冊 | 0〜6歳 | 無料 | 「ぐりとぐら」を生み出した福音館が提供! |
こぐまえほんくらぶ | 年間18,370円(月1,531円) | 月に1冊と2冊、交互に12ヶ月間(1年で18冊) | 0~3歳 | 無料 | こぐまちゃんシリーズの出版社が運営! |
童話館ぶっくくらぶ | 月額料金はコースごとに異なる。タンポポコースで月1,900円くらい。 | 月2冊 | 0~3歳 | 無料 | 0歳から15歳まで対応! |
メトロブッククラブ | 月額料金はコースごとに異なる。高くて2万/年くらい。 | 月1~2冊 | 0~6年生。大人コースも。 | 310円 | コースの柔軟性が特徴! |
幸せ絵本ブッククラブ | 月額1,540円 | 月2〜3冊 | 0~6年生 | 220円 | 絵本専門店が厳選! |
ブッククラブ絵本の本棚 | 月額料金はセレクトされている絵本の種類などによって変わる。月額1,320円〜 | 月1~2冊 | 0~6年生(大人のための絵本コースも) | 390円 | 15社の中で最も配本コースが多い!クレヨンハウス |
絵本クラブ
親子で絵本を読む「幸せな時間」をコンセプトにした定期配本サービスになります。
月額料金は絵本の種類によって異なり、高くても月4,000円程度で2〜3冊の絵本を楽しむことができます。絵本は自分で選ぶのではなく、月齢に合わせてプロの方が選んでくれるので、新しい絵本にチャレンジできるでしょう。0歳コースは、2,000円〜3,000円程度で絵本を楽しむことができます。毎月送られる絵本の詳しい情報は、公式サイトにあるシュミレーションから知ることができるので、事前に目を通しておくとよいでしょう。
さらに、プロが選んだ絵本に追加して、自分の好きな絵本を選ぶこともできます。そのため、子供の好みにも合わせることができるでしょう。
こどものとも
幼い頃に誰もが目にしたことがある「ぐりとぐら」シリーズを発売している、福音館書店の定期配本サービスです。
紙の絵本を提供しているサブスクの中で最安値の、1冊440円で絵本を楽しむことができます。0歳コースは、生後10ヶ月頃から楽しめる絵本が充実しているため、10ヶ月を目安に始めてみるとよいでしょう。
こぐまえほんくらぶ
こぐまちゃんのホットケーキなどが大人気の「こぐまちゃんシリーズ」はもちろん、「くっついた」など、0歳向けの絵本を数多く販売している「こぐま社」が行っている定期配本サービスです。ロングセラーの絵本を中心に構成されており、1年間毎月テーマに沿った絵本を読むことができます。
童話館ぶっくくらぶ
童話館ぶっくくらぶは、創業から40年の歴史を持つ本の老舗が運営する配本サービスです。
0歳〜15歳までと幅広い対象年齢に向けた絵本を用意しており、コースが細かく分かれているため、ピンポイントで月齢に合わせた絵本を購入できるでしょう。コースによって料金は異なりますが、0〜1歳のたんぽぽコースは1ヶ月約2,000円で絵本を楽しむことができます。
メトロブッククラブ
メトロブッククラブは、「読書アドバイザー」が選出した絵本が毎月自宅に届くのが特徴のサービスです。
0歳〜1歳に向けたコースがあり、1年で合計24冊の絵本を購入できます。基本1ヶ月に2冊の決まりですが、期間を指定したり1冊での定期配本もできます。
また、契約期間中のコース変更や違うコースの本を注文することもできるため、すでに持っている絵本があっても安心です。
幸せ絵本ブッククラブ
幸せ絵本ブッククラブは、絵本専門店が厳選した絵本を毎月届けてくれるサービスをおこなっています。0歳のコースは以下の2つです。
- 月刊2冊のコース・・・月額約1,540円
- 月刊3冊のコース・・・月額約2,320円
コースを選べるので、必要に応じた冊数を購入できます。そのため、無駄なく絵本を購入することができるでしょう。ただし、月額料金は固定ではなく絵本によって料金が異なるので、注意が必要です。
絵本の本棚
絵本の本棚は、子どもの本専門店の「クレヨンハウス」が選んだ本を購入できるサブスクです。47年間で培った確かな実績と視点で絵本を選んでいるため、コースに合った本をよむことができます。0歳のコースには、オノマトペに特化した絵本を多く揃えているため、どんな絵本が良いのかわからない……おすすめを知りたい!といった人にぴったりです。
また、新刊コースもあるので、すでにおうちにたくさん絵本がある!という人でも、安心して購入することができるでしょう。
絵本のサブスクのよくある質問
子どもの月齢に合わせて購入ができる絵本のサブスクは、子育て世代から注目されている事業です。とくに、0歳の赤ちゃんを持つご家庭では、赤ちゃんにどんな絵本を購入したらよいのかわからない……という理由から、サブスクを選ぶ人も増えてきました。
しかし、近年浸透してきたばかりでもある事業なので、疑問に思うことも多いはずです。ここでは、絵本のサブスクについてよくある疑問を2つご紹介します。
絵本は返却が必要ですか?
基本的に、絵本のサブスクで購入した絵本は自分のものになるため、返却する必要はありません。ただし、会社によっては返却が必要な場合もあるので、必ず契約の前に確認をしておきましょう。
たくさん絵本を置けなくて困る……という人は、絵本の無料回収があるサブスクを選ぶと良いかもしれません。無料で引き取ってもらえれば、長期間のサブスクも安心して利用することができるでしょう。
アプリの絵本はOK?
最近では、スマホやタブレット端末を使用した絵本のサブスクも多くなりました。0歳の赤ちゃんにタブレットを見せても良いのか悩む人も多いはずです。結論から述べると、併用をするのが良いでしょう。アプリを使用したサブスクは、絵本がかさばる心配がないので、気軽に絵本を購入することができます。一方で、視力などが未発達の赤ちゃんには、長時間タブレットなどで絵本を見ることは非常に疲れますし、視力や知力の低下も否定できません。生活に合わせた方法で絵本を読み聞かせるとよいでしょう。
まとめ
0歳向けの絵本を選ぶ場合は、目や耳で楽しめるものを選ぶと、赤ちゃんの発達に大きな影響を与えることができます。また、絵本を読む大人の声を聞くことで、赤ちゃんの安心感につながっていくでしょう。絵本のサブスクは、出版社によって購入できる絵本が異なります。ほとんどのサブスクが公式サイトで絵本の種類をチェックできるので、サブスクを登録する前に確認してみてください。