知育玩具を手作りするメリットとは
知育玩具は月齢や年齢など成長にあったものを使うことで、子どもの知力を促進させる効果があるといわれています。しかし、子どもの成長は非常に早く、知育玩具を買ってもすぐに適齢期を過ぎてしまうことも少なくありません。成長するにつれて知育玩具を使わなくなって、「このおもちゃ高かったのに……」と思ってしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、知育玩具を手作りすることです。ここからは、知育玩具を手作りするメリットについて、3つ紹介していきます。
安く知育玩具を入手できる
手作りするなら、既製品の知育玩具を購入するよりも断然安く入手できます。おうちにあるものを使えば、制作費0円で知育玩具を用意することも可能です。「家にDIYする材料なんてない」と思う方も多いですが、おうちにあるもので知育玩具に使える材料は実はたくさんあります。
- 牛乳パック
- ペットボトル
- 新聞紙
- トイレットペーパーの芯
- ミルクの空き缶
上記のように、一見ゴミになるようなものも知育玩具の材料になります。制作費もかかりませんし、ゴミの削減にもつながるのです。子どもの知力アップも促せて、一石二鳥以上の価値があるでしょう。
想いを込められる
手作りで知育玩具を準備する場合は、作成時に子どもの成長への想いを込めて作れます。もちろん既製品を購入する際も子どもの成長を願っているママやパパが多いですが、手作りだと材料の準備や作成時にも想いが込められるので、より思い出深いものになるでしょう。
子どもが大きくなってからも作成時や使用時の思い出を振り返ることができて、思い入れのあるおもちゃになります。子どもにとっても「ママやパパが作ってくれた」といった思い出の品になるかもしれません。
子どもと一緒に作れる
知育玩具を手作りする場合、子どもと一緒に作ることも可能です。指先を器用に動かせる時期になっているのであればテープを貼ってもらったり、ハサミが使える時期であれば紙や布を切ってもらったりして一緒におもちゃ作りを楽しみましょう。
子どもと一緒に作ることで、知力を促す知育玩具としてだけでなく「ママやパパと一緒に作ったおもちゃ」という思い出にもなります。思い入れのあるおもちゃは気に入ってくれる可能性が高いので、頻繁に遊んでくれるかもしれません。
手作り知育玩具の材料は?
知育玩具を手作りする場合、材料など何を準備すれば良いかわからないという方も少なくありません。材料を揃えるのが面倒という方も多いでしょう。しかし、知育玩具を作るための材料は意外と簡単に手に入れられます。ここからは、手作り知育玩具の基本的な材料をご紹介していきます。
フェルト
子育て家庭には「フェルトが余っている」というおうちも少なくありません。フェルトは柔らかくてカラフルな色も多く、年齢が低い子どもの知育玩具の材料にピッタリです。
もしご家庭にない場合も、100均で購入することができるコスパが良い材料です。赤ちゃんが認識しやすいカラフルな色から、おしゃれなくすみカラーなど色の種類も豊富なため、作りたいおもちゃの色味に合わせて準備ができます。
牛乳パック
ゴミになる牛乳パックも、実は知育玩具の材料にできます。牛乳パックは崩さずに洗って乾かし、そのままの形で取っておきましょう。
1つでも知育玩具を作れますが、同じ大きさの牛乳パックをたくさん取っておけば、組み合わせて大きなおもちゃを作ることも可能です。牛乳を飲まないご家庭であれば、ジュースやコーヒーの紙パックを使用しましょう。
ペットボトル
ペットボトルもゴミとしてはかさばりますが、知育玩具の材料になる便利なアイテムです。
2Lの大きなものよりも、350mlや500mlなど小さめのペットボトルの方が小さい子向けのおもちゃを作りやすく遊びやすいです。ペットボトルは容器だけでなく蓋も材料になるため、捨てずに取っておきましょう。
100均で揃えられるものも多い
おうちにあるもの以外であれば、100均で材料を揃えるのがおすすめです。100均には知育玩具の材料として使えるアイテムがたくさんあります。
- カラーシール
- さまざまな大きさのプラケース
- ビーズ
- ひも
- ボタン
- 割り箸
など、日常的に使っているアイテムも使い方次第では知育玩具の材料になります。大体のものが100円で手に入るため、コスパも抜群です。
【年齢別】おすすめ手作り知育玩具
知育玩具は子どもの年齢に合ったものを使用すれば、知育効果が期待できて子どもも楽しく遊べます。しかし「子どもの年齢に合ったおもちゃってどんなもの?」と悩んでしまうママやパパも少なくありません。
そこで次は、年齢別のおすすめ手作り知育玩具をご紹介していきます。
0歳の手作り知育玩具
カラフルなものや音の出るおもちゃを使って、五感の発達を促します。そのため、ペットボトルにビーズや小さくちぎって丸めた折り紙を入れると簡単にマラカスが作れます。準備するものは以下になります。
- ペットボトル(蓋付き)
- ビーズや折り紙などマラカスの中身
- 接着剤またはテープ
ビーズはキラキラしたものやハート・星など可愛い形が100均に売られているのでお好きなものをご使用ください。ビーズだと少し大きな音がするので、もう少し静かに楽しみたい場合は折り紙をちぎって小さく丸めたものをペットボトルに入れるのがおすすめです。
0歳でも手で握って振れるように、なるべく小さめのペットボトルを使って作成しましょう。中身を詰めたら、ペットボトルの蓋が開かないように接着剤やテープでしっかりと固定して完成です。
参考:ペットボトルマラカスの作り方&アレンジを紹介!楽しい中身のオリジナル楽器にしよう
1歳の手作り知育玩具
1歳は指先が発達してきているので、ものを掴んだり離したりする練習にもなる「ぽっとん落とし」が知育玩具としておすすめです。手作りする際は以下のものを準備しましょう。
- 大きめのタッパーやミルクの空き缶
- ペットボトルの蓋(複数個)
- カッター
- フェルトやシール
タッパーを使う場合は蓋が柔らかいカッターで切れるタイプのものを準備します。ミルクの空き缶は蓋が柔らかめでちょうど良いサイズ感なので、使用済みのものがあれば取っておきましょう。
まずはタッパーやミルク缶の蓋にカッターで穴を開けます。ペットボトルの蓋が通るほどの穴の大きさにすればぽっとん落としの完成です。
これだけだと少し味気ないため、本体や蓋にフェルトやシールなどを貼り、子どもの好きなキャラクター柄などに装飾するとより楽しく遊べるでしょう。
参考:ミルク缶でポットン落としが作れる!赤ちゃんが楽しめる手作り知育玩具
2歳の手作り知育玩具
2歳になると色の判別や形の区別もできるようになってきます。そこで手作り知育玩具としてピッタリなのが「絵合わせおもちゃ」です。
絵合わせおもちゃは同じ色や形のものを同じ場所に戻していくもので、手作りであればイラストや文字にして色・形・文字などを子どもに覚えさせられます。
- ペットボトルの蓋
- ペットボトルの蓋が入る仕切り付きのプラスチックケース
- 好きな色や柄のシールを2種類ずつ
上記のものを準備するだけで手作り知育玩具が作れます。プラスチックケースの仕切りごとに分かれた底の部分とペットボトルの蓋に1枚ずつシールを貼っていくだけです。作り方はたったこれだけで、絵合わせ玩具の完成です。
子どもにはパズルのように、同じシールの柄が合うように絵合わせゲームを楽しんでもらいましょう。動物や食べ物のシールを貼ったり、ひらがな・数字・アルファベットのシールを貼ったりすれば、ものの名前や文字が自然と身につきます。
参考:【廃品×ダイソー知育】「ペットボトルのふた手作り玩具」子どもの食いつきがスゴすぎ&知育メリット多すぎて保育士も大絶賛!
3歳の手作り知育玩具
3歳になるとごっこ遊びができるようになってきます。ごっこ遊びは想像力や表現力をアップさせる効果を期待できます。そこで知育玩具の材料として使うのは牛乳パックです。牛乳パックに電車の絵を描くだけで、電車ごっこが手軽にできます。
たくさん作れば連携もできるため、子どもが好きな電車や新幹線を作成するのも良いでしょう。
牛乳パックを両面テープや透明テープでたくさん繋ぎ合わせて、おうちやお城を作ることも可能です。
参考:つながる!牛乳パック電車〜遊びの幅が広がる製作アイデア〜
4歳の手作り知育玩具
4歳は体を動かして遊ぶのが楽しい子どもが多く、身体的にも知能的にもだいぶ発達が進んできている時期です。ある程度ルールも理解できるため、4歳の子どもにはボーリングを知育玩具として作成してあげるのも良いでしょう。
準備するものは以下のアイテムです。
- 紙コップ
- テープ
- 新聞紙
紙コップを上下にして重ねてテープで留め、ボーリングのピンを複数個作成します。新聞紙を丸めて子どもが投げやすいサイズにしてテープでしっかりと留めれば完成です。
紙コップの中に石やビー玉を入れてテープで留めると、ピンが重くなって倒れにくくなりボーリングの難易度を上げられます。
参考:保育に活用できる4歳児の手作りおもちゃ9選!身近な素材で簡単に作れるアイデア
5歳の手作り知育玩具
5歳におすすめの手作り知育玩具は魚釣りです。魚の種類を増やしたりポイント制にすることによって、海の生き物の名前や足し算を覚えられます。魚釣りを作る際の材料は以下になります。
- 折り紙
- 紙コップ
- 割り箸
- ひも
- クリップ
- 磁石
- テープ
折り紙や紙コップを使って海の生き物を作っていきましょう。紙コップを切ってタコやイカを作ったり折り紙で魚を折ったりしていきます。5歳の子どもであればハサミを使える子も多いため、子どもと一緒に作れば作成時から楽しめます。
あとは割り箸にひもと磁石、折り紙や紙コップにクリップをつければ魚釣りの完成です。
参考:手作りおもちゃの製作アイデア12選!作り方や遊び方を年齢別に解説
おすすめ「手作り知育玩具本」
知育玩具を手作りする際に材料や手順がわからないという方も少なくありません。「ネットで調べてもよくわからない」「そもそも何を調べたら良いかわからない」という方もいるでしょう。
そこで便利なのが「手作り知育玩具本」です。知育玩具の材料や作り方が載っており、どれも楽しく遊べるアイテムばかりです。次は子どものおもちゃを作る際に役立つ、おすすめの「手作り知育玩具本」をご紹介していきます。
年齢別になっていたり100均アイテムで作れる知育玩具ばかりが載っている本もあるので、1冊持っておくととても便利です。
0〜6歳まで遊んで学べる! 新しい手作りおもちゃ
学びながら遊べる手作りおもちゃが載っている知育玩具本です。0歳から6歳まで使えて指先や想像力などさまざまな発達が期待できます。
日常生活に取り入れやすいものもあり、遊びながらおでかけの支度ができたり食育になったりと楽しみながら子どもの成長を感じられるでしょう。
手作り知育おもちゃの本 (主婦の友ヒットシリーズ)
にぎる・つまむ・ひっぱるなど、手の動作といってもさまざまな種類があり、子どもの年齢によって知育玩具は異なります。こちらの知育玩具本は、それぞれの動作にフォーカスを当ててわかりやすい作り方が載っており、「どのおもちゃを作れば良いのかな?」というお悩みも解決してくれます。
子どもの成長に合わせたおもちゃを作りやすく、楽しみながら成長を促してくれる知育玩具が勢揃いです。カラフルで可愛らしいデザインで、子どもの興味を惹きつけやすいおもちゃが多数載っています。
毎日モンテ!100均知育365日: かんたん手作り!指先の知育玩具 保育365日シリーズ
モンテッソーリ教育を取り入れたおもちゃが多数記載されております。材料は100均で揃うものばかりでコスパが良く、作り方もわかりやすいので手軽に知育玩具が作れるでしょう。
例えばアイスの棒を使って知育玩具を作る場合、100均でアイスの棒を購入すると材料が余ってしまうことも少なくありません。ですがこの本は、同じ材料を使って別のおもちゃを作ることも可能です。
100均を利用して知育玩具を作るための、たくさんのアイデアがほしい人にピッタリの本だといえるでしょう。
毎日モンテ!100均知育365日: かんたん手作り!指先の知育玩具 保育365日シリーズ
手作り知育玩具の注意点
知育玩具を手作りする際は、注意しなければならない点がいくつかあります。ここからは、手作り知育玩具の注意点について、詳しく紹介していきます。
素材に配慮する
子どもが知育玩具を口に入れる可能性がある場合は、なめても大丈夫な素材かを事前に確かめておきましょう。まだ年齢が低い子どもの場合は、なるべく接着剤は使わないようにするのが安心です。
また、おもちゃに装飾する場合、塗料を使用することもありますが、子どもがなめる可能性がある場合は塗料を使うのもできるだけ避けるのが無難です。マスキングテープはなめると唾液で溶けてしまうものもあるため、できるだけ使用しないようにしましょう。
誤飲できる大きさの物は注意
手のひらサイズ以下のものは子どもが誤飲する可能性がありますので、注意が必要です。3歳児の口の大きさは約4cmのため、3歳以下の場合4cm以上ある口に入れても飲み込めないサイズのおもちゃを作成するようにしましょう。
知育玩具を作る際の部品には、4cm以下のものもあります。とくにビーズなど小さくてキラキラしたものは子どもの気を惹きやすいため、子どもが誤飲しないように材料の取り扱いには十分に気をつけましょう。
怪我をさせないようにする
知育玩具を作成する際は子どもに怪我をさせないようにすることも大切です。
- ダンボールの角
- ホッチキスの針
- ストローの断面
上記のように尖ったものは子どもの怪我の原因になるため、知育玩具を作る際は注意しましょう。
特にストローを使ったおもちゃの場合、子どもが口に入れてしまい口の中を怪我してしまう場合があります。口の中だと怪我をしていることに気が付きづらいため、怪我をしないようにあらかじめ注意することが大切です。
手作り以外に「サブスク」という選択肢も
身近なもので簡単に手作りできる知育玩具ですが、「不器用だから手作りはちょっと……」「手作りする時間がない!」という方も少なくありません。
そんなときは「サブスク」という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?知育玩具のサブスクはあまり知られていませんが、一度契約するだけでいろいろな種類の知育玩具で遊べます。
手作りよりも少しコスパは低めですが、おもちゃを定期的に借りられるため子どもの月齢や年齢に合った知育玩具で遊べるのです。
おすすめのおもちゃサブスク3選
おもちゃのサブスクといっても「どんなものがあるのかわからない」「どこで借りるのがおすすめ?」という方も多いです。気にはなっているが詳しく知らないという方に向けて、おすすめのおもちゃのサブスクをご紹介していきます。
トイサブ!
月額3,674円(税込)で15,000円ほどの知育玩具を5~6点、2ヶ月に一度届けてくれるのが「トイサブ!」です。子どもの月齢や年齢に合ったおもちゃを複数点届けてくれるため、次のおもちゃが届くまで飽きることなく遊べます。
また、子どもの年齢だけでなく性格に合わせたおもちゃをチョイスできるようにトイサブ!からのヒアリングがあり、子どもの個性を活かしたおもちゃが届きます。
ヒアリングと聞くと抵抗を覚えるかもしれませんが、LINEで行ってくれるため気軽に連絡が取れて忙しいママやパパにもおすすめです。
Cha Cha Cha
5歳児であれば学研ステイフルプランというものもあり、より学習に特化した知育玩具を借りられます。子どもの発達が少し気になるというご家庭には、特別支援教育プランというものもあり、子どもの発達に合ったおもちゃを借りることも可能です。
キッズ・ラボラトリー
月に一度レンタルできるプランが月額4,378円(税込)、2ヶ月に一度のプランが月額2,574円(税込)なのが「キッズ・ラボラトリー」です。国内だけでなく外国のおもちゃも多く、温もりのある木製の知育玩具を多く取り揃えています。
知育玩具をレンタルする際「どんなおもちゃが子どもに合っているかわからない」というママやパパも少なくありません。ですがキッズ・ラボラトリーはおもちゃコンシェルジュという子どもの成長をよく知る有資格者がプランを組んでくれるため、子どもにピッタリの知育玩具が届き安心して遊べます。
まとめ
知育玩具は購入すると高い、と諦めているママやパパも少なくありませんが、意外と簡単に手作りできます。材料も身近にあるものばかりなので、ぜひ手作り知育玩具に挑戦してみましょう。
手作りが難しいという方は知育玩具のサブスクもおすすめです。サブスクなら購入するよりも気軽にたくさんの知育玩具で遊べるため、子どもの成長や発達にも合わせやすいでしょう。
親子で楽しく知育玩具で遊び、子どもの成長を楽しみましょう!